マレーシア旅行や長期滞在時に快適で安全なインターネット環境を整備するには、高品質なVPNサービスの導入が欠かせません。
こちらの記事では、マレーシアで実際に使用できる信頼性の高いVPNサービスの選定基準と、実際の利用体験に基づいて厳選した6つのVPNをご案内いたします。
マレーシアでVPN選択時に重視すべき要素
マレーシアでVPNを活用する際、次の4つの要素を基準にすることで、ストレスフリーな通信環境を構築できます。
利用者数と運営実績の重要性
VPNサービスの利用者数は、そのサービスの信頼度を判断する重要な要素といえます。
多数のユーザーが継続的に利用しているということは、様々な問題対応の実績がサービス品質に活かされていることを示しています。
利用者が多いVPNサービスほど、安定したサービス提供が期待できるといえるでしょう。
セキュリティ・プライバシー保護のレベル
海外でのインターネット利用では、国内以上にセキュリティとプライバシー保護への注意が必要となります。
特に公共Wi-Fi環境は安全性が保証されていないケースが多いため、高度なセキュリティ機能を搭載したVPNの導入が重要です。
セキュリティ面では暗号化技術のレベルが決定的な要素となります。高度な暗号化技術を採用しているVPNなら、第三者による通信の傍受があっても内容を解読されるリスクを大幅に低減できます。
プライバシー保護では、ログポリシーが極めて重要です。
ノーログポリシーを採用しているVPNは、サーバー上に閲覧履歴等の記録を一切保存しないため、万一のハッキング被害が発生してもプライバシー侵害のリスクを最小限に抑制できます。
サーバー設置数と対応国の充実度
VPNサービスはサーバーの不具合やアクセス集中により通信速度の低下や接続不能状態になることがあります。
しかし、豊富なサーバーを運用するVPNなら、一部のサーバーに障害が発生しても、代替サーバーへの切り替えによって安定したVPN接続を継続できます。
また、サーバー設置国が豊富なほど、多様な国のコンテンツにアクセスできる可能性が向上します。
サポート体制の品質
VPN利用中に「これまで正常に閲覧できていたサイトが急にアクセス不可能になった」「アプリのアップデート後に正常に機能しなくなった」といった問題に遭遇することもあります。
このような状況で迅速かつ適切なサポートを受けられるかどうかは、海外滞在時の安心感に重大な影響を与えます。
日本語対応のサポートが提供されていれば、さらに安心できるでしょう。
マレーシア対応のおすすめVPN6社
実際のマレーシア滞在体験を基に、厳選した6つのVPNサービスをご紹介します。どちらも日本人ユーザーの利用実績が豊富で、マレーシアでの使用に適したサービスです。
ExpressVPN:高速通信と使いやすさを実現する業界リーダー
価格 |
1ヶ月プラン:月額1,425円 |
無料お試し・返金保証期間 |
30日間 |
サーバー台数 |
1,300台 |
サーバー設置国 |
50カ国 |
日本語対応 |
◎ |
同時接続台数 |
8台 |
メリット
- 通信速度と安定性が優秀
- アプリ起動から接続までが極めて高速
- プライバシー保護のためのノーログポリシー採用
- 全世界105カ国にサーバーを配置
- ビットコイン決済対応
- 中国等の規制が厳しい国からも利用可能
デメリット
- 他社サービスと比較して料金がやや高額
ExpressVPNは全世界で400万人以上の有料ユーザーを獲得している老舗VPNプロバイダーです。
通信速度の高さと安定性が特徴で、当サイトの検証でも継続的にトップクラスの性能を維持しています。
一般的なVPNアプリが起動から接続まで30〜60秒程度要する中、ExpressVPNはわずか10秒程度で接続が完了するため、日常使用でもストレスを感じることがありません。
全世界105カ国に3,000台以上のサーバーを配置しており、用途を限定せず幅広く活用できます。
また、中国のような厳格な通信規制にも柔軟に対応しているため、どの国からでも安定した接続が見込めます。
ExpressVPNが適している利用者
- 通信速度と安定性を最重要視したい方
- 実績と評判を基準にVPNを選択したい方
NordVPN:利用者数世界一の実績と信頼性を誇る大手VPN
価格 |
月額1ヶ月プラン:1,429円 |
無料お試し・返金保証期間 |
30日間 |
サーバー台数 |
5,800台 |
サーバー設置国 |
60カ国 |
日本語対応 |
アプリやサポートは日本語、規約は英語 |
同時接続台数 |
10台 |
メリット
- 新規利用者数世界一の確実な実績
- 5,800台以上の豊富なサーバー数
- リーズナブルな料金体系
- 徹底したノーログポリシー
- 直感的に操作できる専用アプリ
- 暗号通貨での支払いに対応
デメリット
- 短期間のプランだと割高になる
- 中国からの利用時に安定性が低下する場合がある
NordVPNは新規ユーザー獲得数で世界トップを記録している大手VPNサービスです。
価格と使いやすさの均衡が取れており、通信速度も十分な水準を確保しています。
全世界60カ国に5,800台以上のサーバーを展開しており、安定した接続環境を提供している点が大きな魅力です。
NordVPNが適している利用者
- 長期プランでコストを抑制したい方
- 実績と信頼性を重視するVPN初心者の方
Surfshark:優れたコスパで注目を集める急成長VPN
価格 |
月額1ヶ月プラン:1,425円 |
無料お試し・返金保証期間 |
30日間 |
サーバー台数 |
3,200台 |
サーバー設置国 |
100カ国 |
日本語対応 |
アプリやサポートなど日本語に対応 |
同時接続台数 |
無制限 |
メリット
- リーズナブルな価格設定(NordVPN・ExpressVPNより安価)
- 同時接続台数無制限(家族で共有するのに最適)
- 豊富なサーバー数
- 大手VPNに匹敵する通信速度
- プライバシー保護のためのノーログポリシー採用
- 暗号通貨支払いに対応
デメリット
- 地域制限コンテンツへの対応がやや弱い
- 完璧とは言えない日本語サービス
- 大手に比べて運用実績が少ない
Surfsharkは、比較的新しいVPNサービスでありながら、価格、機能、接続速度のバランスが評価され、世界的に利用者を拡大しています。
最大の特徴は同時接続台数に制限がないことで、複数のデバイスや家族での共有利用に最適です。
Surfsharkが適している利用者
- コストを抑制してVPNを利用したい方
- 接続台数を気にせず複数デバイスで使いたい方
MillenVPN:日本企業による安心の国産VPN
価格 |
月額1ヶ月プラン:1,496円 |
無料お試し・返金保証期間 |
30日間 |
サーバー台数 |
1,300台 |
サーバー設置国 |
50カ国 |
日本語対応 |
すべて日本語で対応 |
同時接続台数 |
無制限 |
メリット
- 日本の主要VPNサービスの中でもリーズナブルな価格
- 1,300台以上の豊富なサーバー数
- 完全日本語対応の充実したサポート
- ユーザーからのサービス改善要望に対応しやすい
- プライバシーを保護するノーログポリシー
- MillenVPN Nativeによる高度な接続技術
- 中国からのアクセスにも対応
デメリット
- 海外大手VPNと比較するとサーバー数が少ない
- 通信速度が海外大手VPNに比べてやや劣る
MillenVPNは日本企業が提供する純国産のVPNサービスです。
日本製VPNの中ではサーバー設置国数、サーバー数ともにトップレベルを記録しています。
契約から規約、操作マニュアル、サポートまで全て日本語で対応しているため、言語の壁を感じることなく安心して利用できます。
VPN接続が制限されるサービスでも、MillenVPN Nativeを使えば制限を回避できるケースが多くあります。
さらに、中国ではMillenVPN Native OpenConnectを使うことで、厳しい規制下でも安定したVPN接続が可能です。
MillenVPNが適している利用者
- 日本語対応と安心感を重視する方
- 手頃な価格の日本製VPNを探している方
- 日本製でありながらサーバー数や設置国の多さを求める方
CyberGhost:動画配信に特化した高性能VPN
価格 |
1ヶ月プラン:月額1,429円 |
無料お試し・返金保証期間 |
45日間(1ヶ月プランは14日間) |
サーバー台数 |
9,500台 |
サーバー設置国 |
91カ国 |
日本語対応 |
アプリなどは日本語、サポートは英語 |
同時接続台数 |
7台 |
メリット
- 長期プランが特にお得な価格設定
- 9,500台以上の圧倒的なサーバー数
- Netflix等のストリーミングサービス専用サーバーを提供
- プライバシー保護のためのノーログポリシー採用
デメリット
- 中国からの利用が不可
- トップブランドと比較すると通信速度が劣る
- 日本語サポートが十分でない
CyberGhostは大手VPNに匹敵する価格とサービスを提供するVPNです。
特に2年以上の長期プランを選択すると月額料金が大幅に安くなり、コストパフォーマンスに優れています。
最大の特徴はストリーミングサービス専用サーバーを用意していることで、Netflix等の地域制限を公式にサポートしているVPNとして認知されています。
CyberGhostVPNが適している利用者
- できるだけ月額コストを抑制したい方
- 海外のNetflixなどのストリーミングサービスを楽しみたい方
Private Internet Access:低価格でも高機能を実現するVPN
価格 |
1ヶ月プラン:月額1,315円 |
無料お試し・返金保証期間 |
30日間 |
サーバー台数 |
非公開 |
サーバー設置国 |
84カ国 |
日本語対応 |
なし |
同時接続台数 |
無制限 |
メリット
- 長期プランで圧倒的な低価格を実現
- 地域制限を解除できるストリーミング専用サーバー完備
- プライバシー保護のためのノーログポリシー採用
- 同時接続台数無制限
- 暗号通貨による支払いに対応
- 豊富なサービス実績
デメリット
- 大手VPNと比べて通信速度が劣る
- 日本語サポートが提供されていない
Private Internet Access(PIA)は、豊富な実績と安価な料金体系が特徴のVPNサービスです。
世界最大手のExpressVPNと同じグループ企業に所属しているため、セキュリティ面でも信頼性があります。
多くのVPNサービスが同時接続台数に制限を設けている中、PIAは無制限で利用できる点も魅力です。
長期プランを選択すれば月額料金が大幅に下がり、コストパフォーマンスの高いVPNとなります。
PIAが適している利用者
- とにかく価格を最優先でVPNを選びたい方
マレーシアから日本のコンテンツにアクセスする方法
実際に海外から日本のコンテンツを視聴する方法を、ExpressVPNを例に挙げて詳しく説明していきます。
1. VPNサービスへの登録とアプリのインストール
ExpressVPNの公式サイトにアクセスし、「今すぐExpressVPNを購入する」ボタンをクリック。
案内に従って登録を完了させます。
2. VPNアプリの起動
登録後、デバイスに適したVPNアプリをダウンロードしてインストールします。
スマートフォンの場合は、各OSのアプリストアから「ExpressVPN」を検索してダウンロードできます。
3. 日本サーバーへの接続
アプリを開いたら、日本のサーバーを選択します。複数の日本サーバーがリストされていますが、どれを選んでも問題ありません。
接続ボタン(通常は電源アイコン)をタップするだけで、自動的に接続が確立されます。
4. 日本のストリーミングサイトやウェブサイトへのアクセス
VPNが日本のサーバーに接続されたら、Amazonプライムビデオやアベマなど、日本のストリーミングサービスやウェブサイトにアクセスします。
すると日本にいる時と同じように日本のテレビ番組やアニメなどがマレーシアから視聴可能になります。
マレーシアでVPN利用により得られる効果
マレーシア滞在中にVPNを利用することで得られる主要な効果は、以下の3つが挙げられます。
1. マレーシアで規制されているコンテンツへのアクセス実現
VPNを導入することにより、マレーシア国内で通常アクセスできない規制コンテンツを閲覧することが可能になります。
マレーシアでは以下のようなサイトカテゴリーへのアクセスが制限されています。
マレーシアではアクセスできないサイトやコンテンツ
- 現地の文化的・宗教的価値観と対立すると判断されるウェブサイト
- マレーシアの政治思想に反するとされるコンテンツ
- 出会い系サービスやアダルトコンテンツを提供するサイト
- タバコ関連製品や薬物に関する情報サイト
マレーシア国内から規制対象サイトにアクセスを試みると、「This website is not available in Malaysia as it violates the National law.」(このウェブサイトはマレーシア国内法に違反するため、マレーシア国内からは利用できません。)というメッセージが表示されアクセスがブロックされます。
「This website is not available in Malaysia as it violates the National law.」(このウェブサイトはマレーシア国内法に違反するため、マレーシア国内からは利用できません。)というメッセージ
このような政府によるブロッキングを回避し、自由なインターネットアクセスを確保するためにVPNが不可欠となります。
2. セキュリティとプライバシー保護の向上
VPN導入により、オンライン活動におけるセキュリティとプライバシー保護レベルが飛躍的に向上します。
信頼性の高い有料VPNサービスでは、軍事レベルの高度な暗号化技術が実装されているため、公共Wi-Fiなどの脆弱なネットワーク環境でも、第三者が通信を傍受しても内容を解読することはほぼ不可能です。
さらに、多くの有料VPNプロバイダーは厳格なノーログポリシーを採用しており、ユーザーの通信記録をサーバー上に一切保存しない仕組みを構築しています。これにより、プライバシー面での不安要素を大幅に軽減できます。
3. 日本の動画配信サービスやテレビ番組の海外視聴
日本の放送局やストリーミングサービスが提供するコンテンツの多くは、著作権保護の観点から日本国内限定で配信されているため、通常は海外からアクセスすることができません。
しかし、VPNを活用して日本国内のVPNサーバーに接続することで、あたかも日本国内からアクセスしているように見せかけることが可能となり、マレーシアにいながら日本のテレビ番組や動画コンテンツを存分に楽しむことができるようになります。
マレーシアでのVPN利用に関するQ&A
マレーシアでVPN使用は法的に問題ないか
マレーシアにおいてVPNの使用を明確に禁止する法律は存在せず、完全に合法です。
実際、マレーシア国内ではVPN利用は一般的な慣行となっており、地域制限(ジオブロック)を解除したり、様々な国のストリーミングサービスを楽しんだりする目的でVPNを使用することは法的問題を生じさせません。
ただし、VPNを利用して著作権侵害や犯罪行為などの違法活動を行った場合は、当然ながら法的責任を問われる可能性があるため十分注意が必要です。
マレーシアからアクセス制限されているサイトについて
日本の主要なストリーミングサービスは、マレーシアからは基本的にアクセスできない仕様となっています。
また、日本の一部オークションプラットフォームや電子雑誌読み放題サービス、各種マッチングアプリなども、マレーシア国内からは通常利用することができません。
無料VPNでも十分か
無料VPNの利用はおすすめできません。有料VPNと比較して、通信速度が遅い、機能が制限されている、セキュリティレベルが低いなどの問題があります。
さらに、一部の無料VPNは運営元が不明瞭で、ユーザーの通信データを不正に利用している可能性も指摘されています。
トラブル発生時のサポート体制も不十分なため、1日あたりわずか数十円で安全性と快適さを手に入れられる有料VPNの利用が圧倒的におすすめです。
総括
マレーシアでのアクセス制限回避には、信頼性の高いVPNサービスの利用が最も効果的です。
ExpressVPNをはじめとする高品質なVPNを使用することで、以下の効果が得られます。
VPNを利用する効果のおさらい
- マレーシア国内から安全に日本や海外のサイトにアクセスできる
- 個人情報とプライバシーの保護ができる
- マレーシアでも日本と同じようにネットやアプリ、ストリーミングサービスが使える
以上、マレーシアで利用するのにおすすめのVPNサービスを詳しく解説しました。
用途や予算に合わせて最適なVPNを選び、安全で快適なインターネット環境を整えましょう。
どのVPNも30日以上の返金保証期間を設けているので、実際に試してから長期契約を検討することも可能です。